About UNDERWEAR MATERIALS
アンダーウェアセレクトショップ・LUCANOR (ルカノール)でセレクトされている製品は、Cotton (コットン) 、Lycra (ライクラ) 、Tactel (タクセル) 、Tencel (テンセル) 、viscose (ビスコース)などさまざまな繊維で作られてます。お馴染みのコットンも産地によって、肌触りなどはさまざま。一般の方がこの多様な新繊維について区別するのは難しいかもしれません。 そこで素材に関してちょっと解説を。
コットン(綿)は世界で最も重要な植物の一つで、最も突出した織物原料の1つです。繊維工業において全繊維製品の40%のシェアー(2003年当時)を占めています。1950年には約80%を占めていたのですが、新繊維の絶えざる開発と製造により、織物製品に占める綿の割合は徐々に低下してきています。それにともない、機能的で環境にもやさしく、着心地も良く手入れもしやすい繊維が開発されてきました。それぞれの繊維の特性は、異なった種類の繊維を混ぜることにより最適化されています。例えば綿は伸縮性を増すために伸縮繊維(エラスティック)が混ぜられたりします。
繊維は基本的に天然繊維と合成繊維に分けられます。合成繊維の特徴は、
成分、構成―従って特質―を自由に、いろいろな目的別に決められることにあります。
自然繊維は植物繊維(綿など)と動物繊維(絹など)に分けられます。
植物繊維はセルロースからできていますが、動物繊維の成分は主に蛋白質です。
合成繊維はビスコースなどの自然ポリマー(基本原料:セルロース)から作られるものとポリアミドやスパンデックスなどの合成ポリマー(基本原料:石油)から作られるものに分けられます。
綿糸はアオイ科に属するワタの種子から採取されます。60カ国以上で栽培され、主な栽培国は中国、アメリカ、パキスタンです。綿貿易は古くから行われていて、インドでは紀元前.3000年に行われていた証拠が見つかっています。アメリカの原住民も、アラブ人がヨーロッパに伝えるはるか以前より使用していました。綿工業は18世紀に紡績機の発明により発達し、イギリスからフランス、ドイツへと広がりました。 綿は非常に肌触りが良く、通気性、吸湿性に優れているため、繊維の重量の20%の水分を吸収しても湿った感じがありません。軽くて洗濯がきき、耐久性があり、フェルト化しません。
リネンは、亜麻科の一年草で、原産地は小アジア地方といわれていますが、現在の主産地は、比較的寒い地方が多く、主にフランス北部・ベルギー・ロシア・東欧諸国及び中国地方です。考古学者によれば、紀元前8,000年頃より世界文明発祥の地チグリス・ユーフラテス川にリネンは芽生え、人類最古の繊維と言われております。一般には薄地のさらりとした丈夫で吸湿性がある織物をさし、光沢がある。素地の色は白か淡い黄色、「麦わら色」「象牙色」などと形容される。夏物の衣服のほか、敷布・テーブルクロス・ハンカチ・レース地など広い用途を持つ。厚地のものは帆布・カンバスなどにする。
古来より繊維の中でもっとも美しいものとされています。シルクは、蛾の幼虫の蚕(カイコ)の繭から作った繊維です。蚕は、幼虫から成虫になる時に繭を作り、その中で過ごします。繭は、蚕を外敵や自然から、守る殻の存在で、繭の中は乾燥し過ぎず、多湿にならず、適温を保ち、太陽の紫外線や外敵から守るようになっています。その繭を利用して出来たのが、シルクなのです。人間の皮膚と同じタンパク質から構成されていて、第二の肌と言われており、真珠のように美しい光沢、軽くてなめらかな肌触りがあり、人間の肌ととても相性が良いです。一年中着心地がとても良い天然素材で、手入れしやすく高品質、湿潤強度が強い。単独でも使われますが、綿やリネン、シルク、ビスコース、ウールなどと混ぜてつかわれます。
レーヨンを製造する技法のひとつの中間生成物、あるいはそれを経るレーヨン製造技術。 天然ポリマー(セルロース)を成分とするフィラメント糸は、主要な合成繊維の一つであり、単独または他の合成繊維や天然繊維と混ぜて使われます。この繊維は感触が心地よく、やわらかで、体にフィットします。染色やプリントがしやすく、色落ちせず、日焼けしにくく、吸湿性がありますが、濡れると強度が低下します。
セルロースに酢酸を化学反応させて作られる合成繊維です。一般にセルロース派生物と呼ばれ、風合いがよく、ドレープが作りやすく、弾力性、保形成を持ち、美しい光沢があります。
ポリエステル繊維は、化学繊維としてはアクリルと並んで最も使用量・生産量の多い繊維です。化学繊維の中でも石油等、化学的に合成された原料のみから作られる「合成繊維」に分類されます。衣類としては、しわになりにくく、速乾機能をもつため、手入れが容易ということもあり、飛躍的に普及しました。工業的な生産は、1953年に米国のデュポン社がダクロンの名称で製造開始したのがはじまりとなります。
構成物、タイプ、特性が様々な合成繊維群です。ポリアミドはアメリカで開発され、1935年に初めて登場しました。ドイツでもほとんど同時期に発見され、パーロンという名で製造されました。この素材により、それまでになかった機能性を備えた衣類を作ることができるようになりました。ポリアミド繊維は安定性、耐久性に非常に優れ、破れにくく、しなやかで軽く、伸縮性があります。またシワになりにくく、洗濯がしやすく、乾きやすいですが、熱乾燥には弱いので注意が必要です。ポリアミドはタクテルまたはメリルなどの商標名で知られています。
スパンデックス繊維は、伸縮性に極めて優れています。引っ張ると元の長さの6-8倍も伸び、ゆるめると元の長さに戻るので、体に大変フィットします。破れにくく、洗濯しやすく、優れた速乾性があります。スパンデックス糸は、伸縮性や弾力性を増した織物を作るために他の糸と混ぜて使われることが多いです。デュポン社の商標名「ライクラ」で知られ、1959年にアメリカで最初に商品化され、バイエルにより市場に導入されました。
モダール素材といえば、レーヨンの一種で、パルプを原料とした半合成セルロース繊維である。レーヨンの原材料となっているのは木材パルプであり、特にどの木材を使うということは決められていません。それに対して、モダールの場合はブナの木の木材パルプを使っています。吸放湿性、質感、保温性に特徴がある。モダール単独、あるいは混紡素材として布地にされ、タオルなどの日用品や下着などの衣類に用いられることが多い。モダールを使った布地は独特の手触りと光沢があり、シルクを想起させる。
マイクロファイバーは非常にきめが細かく軽い繊維で、主にポリアミド、ポリエステル、ビスコースから作られます。織物産業においては、繊維は材料の種類と、きめの細かさの程度によって特徴付けられます。DEZITEX(dtex)は糸の細さを測る単位として使われ、この単位は10,000メートルの糸の重さがどれくらいかを表します。1dtexは10,000メートルの糸の重さが1グラムという意味です。
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