2025.09.26
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子どもと教育を支援する国際的取り組み、母の愛称を冠して命名
ミラノで2025年9月22日、ジョルジオ・アルマーニが主導する国際プロジェクト「Casa Mariù(カーサ・マリウ)」が発表された。本プロジェクトは子どもたちの教育の権利を支援することを目的に設立され、アルマーニ自身の母の愛称「マリウ」にちなんで名付けられた。ワコール設立50周年の節目にあわせて公表されたこの取り組みは、同氏が長年大切にしてきた価値観――弱い立場にある人々への配慮と温かさ――を体現するものと位置づけられている。
Casa Mariùは、現地の状況や地域社会のニーズを熟知するパートナー団体と連携し、教育分野を中心に支援活動を展開する。
ジョルジオ・アルマーニは、「すべての子どもに理想的な幸福を保証することは難しいが、安定した環境と家族、学校を中心とした基盤が未来を切り開く鍵になる」と述べ、母への感謝とともにこの取り組みを捧げる意義を強調した。
プロジェクトは、ミラノを拠点に社会支援活動を行う「Fondazione Caritas Ambrosiana(カリタス・アンブロジアーナ財団)」と共同で考案された。同財団は、世界各地で弱い立場のコミュニティを支援し、子どもの権利推進に取り組んでいる団体として知られている。さらに、PIME(海外宣教神学院)の宣教師やOperazione Mato Grosso(オペラツィオーネ・マト・グロッソ)とも連携して活動を広げている。
カリタス・アンブロジアーナ前ディレクターであり、プロジェクトの発案者であるルチアーノ・グアルゼッティ氏は、「教育は貧困や不正義、人権侵害から抜け出すための核心であり、アルマーニ氏がこの理念を共有してくれたことは大きな意義がある」とコメントしている。
Casa Mariùはアフリカ、南米、東南アジアの6カ国にわたる8つの子ども施設を対象としている。
同財団は1974年にミラノ大司教によって設立され、社会的弱者への配慮を基盤としながら、教育や社会正義、平和の促進を使命として活動している。国内外での慈善・社会支援活動の公式機関として、緊急時対応や発展支援を行っている。