2026.04.22
アンダーウェア

毎日身につけるアンダーウェアやルームウェアは、外からは見えにくい存在でありながら、実はその日の快適さや気分を大きく左右する大切なアイテムです。肌に直接触れるものだからこそ、素材のやさしさ、設計の工夫、締めつけの少なさ、動きやすさ、そして見た目の心地よさまで、その違いは想像以上にはっきり表れます。近年は国内ブランドからも、機能性やデザイン性だけでなく、素材開発やライフスタイル提案にまで踏み込んだ、個性豊かなアンダーウェアが数多く登場しています。
今回ご紹介するのはルカノールで取り扱いのある、ALLIAGE / アリアージュ、gravevault / グレイブボールト、HOHTAI / ホウタイ、LOOKSEA / ルクシー、SOLVE / ソルブ、UNDERSON UNDERSON / アンダーソンアンダーソンの6ブランド。それぞれが異なる視点から、着る人の日常に寄り添うものづくりを行っており、快適さのかたちも、魅力の伝え方も実にさまざまです。機能を追求したブランド、素材の新しさで魅せるブランド、やさしい着用感を大切にするブランド、そして日常そのものを豊かに整えるブランドまで、それぞれの個性を丁寧にひもときながらご紹介します。
ALLIAGE(アリアージュ)は、フランス語で「合金」を意味する言葉をブランド名に掲げ、現代のアンダーウェアに求められるエッセンシャルな機能性と、時代の空気を取り込んだ感性を融合させたコレクションを提案しています。ブランドの思想そのものが、機能一辺倒でも、デザイン一辺倒でもない、“両立”にあるのが大きな魅力です。
ALLIAGEの最大の特徴は、独自開発による立体構造のフロント設計です。前中心パーツの内側に生地を配し、仕切りを設けた構造によって、着用時にフロント部分を分離して収める仕様を採用。これにより、安定感のある収まりと高いフィット感を生み出しながら、デリケートゾーンの蒸れも軽減し、快適性を高めています。
さらに、立体パーツの内側には、遮熱と放熱の機能を持つ素材「NEO COLD」を採用。外気の熱を遮りつつ、身体から発する熱を外へ逃がすことで、接触冷感が持続する設計が打ち出されています。暑い季節はもちろん、長時間着用する日にも快適さを求める方にとって、非常に魅力的なアプローチです。
ALLIAGEは、アンダーウェアを“最も身体に近い第二の皮膚”と捉え、着用者のQOL向上を目指すプロダクトづくりを掲げています。つまりこのブランドの良さは、単なる高機能ではなく、毎日をより快適に、美しく整えるための設計思想にあります。機能をしっかり求めながら、見た目の洗練も妥協したくない方におすすめしたいブランドです。
gravevault(グレイブボールト)は、2006年8月に“究極のナイロン製アンダーウェアブランド”としてデビューしたブランドです。ブランドの核にあるのは、「第2の皮膚」と呼ぶにふさわしい、滑らかで柔らかなナイロン生地の開発。そして、その素材の魅力を最大限に引き出す立体パターンと高い縫製技術です。
gravevaultの魅力は、まず肌に吸い付くようななめらかな穿き心地にあります。ただ柔らかいだけではなく、身体にフィットしながらもストレスを感じにくい設計を追求しており、日常使いの快適さとラグジュアリーな着用感を高いレベルで両立しています。
特筆すべきは、そのパターン設計です。Low-riseやShort Boxerのパターンについて、人体のあらゆる動きに追随しながらストレスを抑えるために辿り着いた構造になっています。1着を10ものパーツに裁断・縫製するという、非常に手の込んだものづくりは、快適さを支える見えない価値そのもの。穿いた瞬間に感じる完成度の高さは、この緻密な設計から生まれています。
さらにgravevaultは、上質なだけでなく、“大人の遊び心”を感じさせる色柄表現も大きな魅力です。アンダーウェアは服の下に隠れる存在でありながら、gravevaultはそれを“on the body”として、自分らしさを表現するためのファッションの起点と捉えています。「これでいい」ではなく「これでなくては」という情熱を込めたブランド姿勢は、見えない部分にもこだわりたい人の心を強くつかみます。
つまりgravevaultの良さは、高級感のある素材、卓越したパターン技術、そして気分を高めるデザイン性にあります。機能性だけでなく、身につける楽しさや高揚感まで求める方にふさわしいブランドです。
HOHTAI(ホウタイ)は、SIDOが展開するアンダーウェアシリーズのひとつで、医療用包帯をヒントに開発された独自生地を用いたアイテムで知られています。ブランドの魅力をひと言で表すなら、締めつけず、やさしく包み込む快適性です。
HOHTAI生地の特徴として挙げられているのは、まず高い通気性です。夏は蒸れにくく、冬はあたたかさも感じやすい設計で、オールシーズン使いやすい点が魅力です。さらに、特殊な編み構造によって肌との接触を減らし、擦れにくく快適なフィット感を実現。加えて、吸湿・速乾性に優れた混紡素材を採用し、汗をかいてもべたつきにくい、さらりとした着心地が打ち出されています。
中でも象徴的なのが、ウエストゴムを使わないタイプの存在です。「締め付けゼロ」「まるで何も身につけていないような、軽やかな着心地」とされ、一般的な下着の圧迫感が苦手な方にとって、非常に相性のよいブランドといえます。締めつけを減らしながらも、だらしなくならず、やさしくフィットする絶妙なバランスがHOHTAIならではです。
またHOHTAIは、機能性だけに寄りすぎず、思わず人に話したくなるようなユニークなネーミングや発想を持つ商品展開も特徴です。快適さを真面目に追求しながら、どこか遊び心も忘れない。この親しみやすさが、ブランドとしての魅力をより強くしています。
HOHTAIの良さは、肌へのやさしさ、軽やかな着心地、締めつけない自由さにあります。毎日履くものだからこそ、ストレスの少なさを最優先したい方、肌当たりや圧迫感に敏感な方におすすめしたいブランドです。
LOOKSEA(ルクシー)は、シルク素材の魅力をもっと日常的に楽しめるように提案する、日本発のカジュアル&リラクシングウェアブランドです。「デイリーシルク」をコンセプトに掲げ、独自開発したシルク素材を使いながら、アンダーウェアをはじめTシャツやスウェット、ナイトウェアまで幅広く展開しています。単なる高級素材としてのシルクではなく、毎日の暮らしの中で自然に取り入れられる存在へ落とし込んでいるのが、このブランドの大きな特徴です。
LOOKSEAの魅力は、何よりもまずシルクならではのやさしい肌あたりと、四季を通して使いやすい快適性にあります。シルクは通気性・吸湿性・保温性に優れ、夏は涼しく冬はあたたかい素材とされており、肌に近いアンダーウェアだからこそ、その素材の良さを実感しやすいブランドだといえます。肌に触れた瞬間のなめらかさや、包み込まれるような着用感を大切にしたい方にとって、LOOKSEAはとても魅力的な選択肢です。
また、LOOKSEAはシルクの特性をそのまま使うだけでなく、男性が日常で心地よく着られるよう独自開発した素材を打ち出している点も見逃せません。男性も日常で楽しめるように開発した「ダイナミーシルク®」について、伸縮性に富み、体に絶妙にフィットする素材とされ。上質感がありながら、気負いなく着られる実用性まで備えている点に、LOOKSEAらしいものづくりの姿勢が表れています。
さらにこのブランドは、アンダーウェアだけで完結しないのも魅力です。公式ストアでも、アンダーウェアに加え、Tシャツ、スウェット、パンツ、パジャマなど幅広いカテゴリーを展開しており、“肌に近い心地よさ”を暮らし全体へ広げていくブランドとしての世界観を持っています。毎日のインナーに快適さを求める方はもちろん、部屋で過ごす時間やオフの装いまで含めて、上質なリラックス感を求める方にもおすすめです。
LOOKSEAの良さは、シルクを特別なものとして飾るのではなく、毎日着たくなる快適さとして提案していることにあります。やわらかな肌触り、自然な心地よさ、そして日常に無理なくなじむデザイン。そのどれもが、忙しい毎日の中で自分を少し丁寧に整えたい人に、しっかり寄り添ってくれるブランドです。
SOLVE(ソルブ)の魅力は、日常の中の“ちょうどいい気楽さ”を、上質なものづくりで形にしていることです。中でもSURF BOXERSは、ポケット付きでショートパンツのように見えるデザインを採用し、リラックスウェアとしての快適さと、ちょっと外に出られる実用性を両立。自宅でのリラックスタイムから“玄関外まで”を想定したデザインになっています。
この商品の大きな特徴は、トランクスをルームウェアとして再定義している点にあります。一般的なトランクスの延長ではなく、見た目はよりスマートに、使い方はより自由に設計されているのがポイント。部屋でくつろぐ時間はもちろん、朝のゴミ出しや宅配の受け取り、近所へのちょっとした外出にも対応しやすく、“下着感”を抑えた一枚として活躍してくれます。
素材には、高級シャツにも使われる80〜100番手双糸の綿100%生地を使用。きめ細かく、光沢感があり、肌触りのよさと上品な見え方を兼ね備えているのが魅力です。さらに、乾燥機対応で手入れがしやすく、日常着として気負わず使いやすい実用性まで備えています。
設計面でも、SURF BOXERSらしい快適さへの工夫が詰まっています。柔らかくフィットするウエストゴム、動きやすさを高めるガゼットクロッチ構造、足さばきを快適にするスリットデザイン、さらに折り伏せ縫いによる肌ストレス軽減など、見た目のスマートさだけでなく、穿いたときの快適性まで丁寧に考えられています。
SOLVEの良さは、派手な機能訴求ではなく、暮らしの中で本当に使いやすい形へ整えていることです。SURF BOXERSは、下着でも部屋着でも終わらない絶妙な立ち位置で、毎日のリラックスタイムを少し上質にしてくれる存在。気を抜きたいけれど、だらしなくは見せたくない。そんな大人の日常にちょうどいいブランド提案です。
UNDERSON UNDERSON(アンダーソンアンダーソン)は、「和紙がつくる健やかな肌。」をコンセプトに、2019年8月にデビューしたブランドです。最大の特徴は、肌に触れる大部分に和紙素材WASHIFABRIC®を用いたものづくり。アンダーウェアにとどまらず、インナー、ウェア、ライフスタイルアイテムへと広がる独自の世界観を築いています。
このブランドの核となるWASHIFABRIC®は、管理された森林由来の木材を原料とする和紙を、薄く漉いて細く長く裁断し、特殊な機械で撚り合わせて糸にした素材です。日本古来の和紙に特許技術を掛け合わせることで、伸縮性と肌あたりのよさを備えたオリジナル素材へと昇華させています。
UNDERSON UNDERSONの大きな魅力は、和紙ならではの機能性と、現代の暮らしに馴染む洗練されたデザインを両立していることです。肌に触れるほぼすべてが和紙になるよう設計されていること、さらに天然由来素材の特長を活かすために合成化学染料を使わない“無添加”シリーズも展開しています。自然の風合いを活かしたナチュラルな色合いと、無駄を削ぎ落としたベーシックなデザインは、毎日に静かに寄り添ってくれる魅力があります。
また、和紙素材は機能面だけでなく、ブランドの価値観そのものにもつながっています。原料や生産工程に環境配慮の考え方を取り入れている点も特徴で、心地よさとサステナブルな視点を両立したい方にとって、非常に共感しやすいブランドです。
UNDERSON UNDERSONの良さは、単なる“素材が珍しいブランド”ではないところにあります。肌に心地よく、見た目にも美しく、暮らし全体の質感を上げてくれるブランドであること。そのため、着心地にこだわる方はもちろん、素材背景やライフスタイルまで含めてブランドを選びたい方におすすめです。
UNDERSON UNDERSON / アンダーソンアンダーソン
毎日当たり前のように身につけているアンダーウェアやルームウェアだからこそ、どんな素材が使われているのか、どんな設計思想が込められているのかによって、快適さは大きく変わります。今回ご紹介した6つのブランドは、いずれも単に下着を作っているだけではなく、着る人の心地よさや気分、そして日常の過ごし方まで見つめながら、それぞれ異なる価値を提案しているのが魅力です。
ALLIAGEは立体設計と機能素材による先進的な快適性、gravevaultは上質な素材感と気分を高めるデザイン性、HOHTAIは締めつけを抑えたやさしい穿き心地、LOOKSEAはシルクをもっと身近に楽しむためのデイリーな上質感、SOLVEはSURF BOXERSによる新しいリラックススタイル、そしてUNDERSON UNDERSONは和紙素材ならではの心地よさと洗練された世界観が魅力です。どのブランドにも明確な個性があるからこそ、自分が何を重視したいのかによって、選ぶ楽しさが生まれます。
見えない部分にこそこだわることは、毎日の快適さにこだわることでもあり、自分自身を心地よく整えることでもあります。機能性を求めるのか、肌触りを重視するのか、素材背景に惹かれるのか、それとも日常に寄り添う使いやすさを大切にしたいのか。選ぶ基準は人それぞれですが、そのどれにも応えてくれる多彩な選択肢が、いま国内ブランドには揃っています。ぜひこの特集を通して、それぞれのブランドならではの魅力に触れながら、今の自分にしっくりくる一枚を見つけてみてください。