2023.04.08

カーバッテリーを自作ポータブル電源としてキャンプで活用しよう!

スタッフ

キャンプ用バッテリー

キャンプでの電源確保はしばしば難しい問題です。キャンプ用に販売されているポータブル電源もなかなか高価で手が出しずらい…。
そんな時、カーバッテリーをポータブル電源として利用することで、コストを抑えて快適なキャンプを実現できます。この記事では、カーバッテリーを電源として使う方法や注意点について詳しく解説します。

目次:

  1. カーバッテリーをポータブル電源として使うメリット
  2. 必要な機器
  3. カーバッテリーの選び方
  4. 充電機器の選び方
  5. インバーターの選び方
  6. 収納ケースの選び方
  7. カーバッテリーから電源を取る方法
  8. 使用時の注意点
  9. バッテリーの消耗を最小限に抑える方法
  10. まとめ

カーバッテリーをポータブル電源として使うメリット

  • 既存の電源設備が必要ない
  • キャンプ場での発電機使用が制限されている場合でも活用可能
  • キャンプ用のポータブル電源よりコストを抑えられる
  • 環境に優しく、騒音も少ない

必要な機器

  • カーバッテリー
    自動車のエンジン始動や電子機器の電源供給に使用される充電式の電池
  • 充電機器
    バッテリーに電力を供給して充電するための装置
  • インバーター
    DC電源をAC電源に変換する装置
  • 収納ケース
    カーバッテリー本体や付属品などを収納するケース

カーバッテリーの選び方

  • 用途と容量: キャンプで使用する電子機器の種類や消費電力に合わせて、適切な容量のバッテリーを選びます。容量が大きいほど、充電状態が長持ちしますが、重量も増加します。携帯性と使用時間のバランスを考慮しましょう。
  • 価格とブランド: 信頼性のあるメーカーやブランドの製品を選ぶことが大切です。また、予算に合わせて適切な価格帯のバッテリーを選びましょう。

充電機器の選び方

  • 互換性: 充電機器は、使用するバッテリーの種類(リチウムイオン、鉛蓄電池など)および容量(Ah)に対応している必要があります。適切な充電器を選ぶことで、バッテリーを安全かつ効率的に充電できます。
  • 充電速度: 充電機器の出力電流(A)が大きいほど、バッテリーが早く充電されます。ただし、バッテリーの充電速度には上限があり、急速充電に対応していないバッテリーに過度な電流を供給すると劣化が進みます。バッテリーの仕様に合った充電速度の機器を選びましょう。
  • 充電制御機能: 適切な充電を行うために、充電機器には充電制御機能が重要です。定電流・定電圧制御方式やトリクル充電方式、自動充電停止機能などが搭載された充電機器を選びましょう。

インバーターの選び方

  • 出力容量(W): インバーターの出力容量は、使用する機器の消費電力(ワット数)に合わせて選びます。消費電力の合計がインバーターの出力容量を超えないようにしましょう。余裕を持って選ぶことが望ましいです。
  • インバーターのタイプ: インバーターには、主に以下の2種類があります。
    純正弦波インバーター: 電気機器に無害な高品質の交流電源を生成します。精密機器や音響機器に適していますが、価格が高い傾向があります。
    修正正弦波インバーター: 交流電源の品質は純正弦波に比べて低いですが、価格が手頃で一般的な家電製品には問題なく使用できます。
  • 入力電圧(DC): インバーターは直流電源(DC)を交流電源(AC)に変換します。車のバッテリーを利用する場合は、12Vまたは24Vのインバーターを選びます。
  • 出力電圧(AC): 使用する電気機器に合わせた出力電圧のインバーターを選びます。一般的には、100V~240Vの範囲で対応している製品が多いです。
  • コネクター: インバーターには、シガーソケットタイプやバッテリークランプタイプがあります。使用状況や電源の種類に応じて適切なコネクターを選びましょう。
  • 保護機能: 過電流保護、過熱保護、短絡保護、過充電保護などの保護機能が搭載されているインバーターは、安全性が高くおすすめです。
  • クーリングファン: インバーターは使用中に発熱することがあります。クーリングファンが搭載されているインバーターは、発熱を抑えて効率的に作動します。

収納ケースの選び方

  • サイズと互換性: バッテリー収納ケースは、収納するバッテリーのサイズに適合していることが重要です。バッテリーの種類や寸法に応じたケースを選びましょう。
  • 素材: バッテリーケースの素材は、耐久性や保護性能に大きく影響します。プラスチック、金属、布製などの素材がありますが、環境や用途に応じて適切な素材を選びましょう。例えば、屋外での使用には耐候性のある素材が望ましいです。
  • 保護機能: バッテリー収納ケースには、衝撃や振動からバッテリーを保護する機能が重要です。内部にクッション材が入っているケースや、耐衝撃性の高い素材を使用したケースを選びましょう。
  • 防水・防塵性能: 屋外での使用や、悪天候にさらされる可能性がある場合には、防水・防塵性能があるケースを選ぶと安全です。
  • 取り扱いやすさ: バッテリーの出し入れが容易で、取り扱いやすいケースが便利です。開閉部分がスムーズに動くものや、持ち運びやすいハンドル付きのケースがおすすめです。
  • 通気性: バッテリーは使用中に発熱することがあります。通気性の良いケースを選ぶことで、バッテリーの温度上昇を抑えることができます。
  • 重量: 軽量なケースを選ぶと、持ち運びが容易になります。特に、大型バッテリーの場合には、軽量なケースが望ましいです。


収納ケースにはケーブル穴がないため、側面にケーブルグランドを入れる穴をあけて必要に応じてカスタマイズしましょう。



カーバッテリーから電源を取る方法

  1. インバーターの接続: インバーターをバッテリーに接続します。バッテリーのプラス極(+)にインバーターの赤いクランプを、マイナス極(-)に黒いクランプを接続します。この方法では、より高い電力を供給できますが、誤った接続によるショートや故障のリスクがあるため注意が必要です。
  2. インバーターの起動: インバーターに電源スイッチがある場合は、スイッチをオンにしてインバーターを起動します。
  3. 電気機器の接続: インバーターに交流電源コンセントがある場合は、使用する電気機器を直接インバーターに接続します。また、USBポートがある場合は、USB機器を接続して充電や電源供給ができます。
  4. 使用後の注意: 電気機器の使用が終わったら、インバーターの電源をオフにし、バッテリーからインバーターを切り離します。長時間の使用や過度な消費電力は、バッテリーの寿命に影響を与えるため注意してください。

使用時の注意点

  • 消費電力とインバーター容量: 使用する電気機器の消費電力がインバーターの出力容量を超えないようにしてください。インバーターの容量を超えると、過熱や故障の原因となります。
  • 適切な接続: インバーターを車のバッテリーに接続する際、プラス極(+)とマイナス極(-)を正しく接続してください。誤った接続は、ショートや故障の原因となります。繋ぐ順番も大切です。接続する順番は、開始時はプラス→マイナスの順番、終了時はマイナス→プラスの順番です。
  • 通気性と冷却: インバーターは使用中に発熱することがあります。インバーターを設置する際は、通気性の良い場所に置き、過熱を防いでください。
  • インバーターの品質: 安全性や信頼性を確保するために、信頼できるメーカーやブランドのインバーターを選びましょう。
  • 電源ケーブルと保護機能: ショートや過電流が発生しないよう、適切なケーブルや保護機能付きのインバーターを使用してください。

バッテリーの消耗を最小限に抑える方法

  • キャンプ用品の消費電力を把握し、節電対策を行う
  • 高効率のLED照明を使用する
  • ソーラーパネルを利用して、日中は自然エネルギーで充電する

まとめ

キャンプでカーバッテリーをポータブル電源として使用することで、電源設備がない場所でも快適に過ごすことができます。インバーターを使ってバッテリーから電源を取り出し、注意点を押さえながら使用することで、環境に配慮したキャンプが楽しめます。バッテリーの消耗を抑える工夫も行い、快適で持続可能なキャンプを実現しましょう。

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